毎年行っている佐渡島内の外来魚駆除。
全国的に問題になっているオオクチバスの場合、島内では数十カ所で生息が確認されているというが、池の水を利用している集落との調整、水を抜ききるまでの準備期間、人集め等々に大変な労力がかかるようで、年に1~2カ所で精一杯のようだ。
今回は土、日の2日間で今まで行った中で一番大きなため池で駆除作業を行った。
排水路から水を抜き、最後はポンプ2台で水を抜き、外来魚を捕獲しては岸に運ぶという地道な作業。
捕獲したオオクチバスとブルーギル。
この写真はほんのごくごくごくごく一部。
後で聞いた駆除数はオオクチバス1216匹、ブルーギル6392匹とのことだが、私もドロドロになりながら作業をしていたので、大漁の写真を取る余裕がなかった.....。
唯一捕獲された魚のうち外来種(国内外来種含む)でない魚がこのヨシノボリ1匹。
たぶんクロヨシノボリの子供。
っていうか、数千捕獲された外来魚に混じって在来の魚はたった1匹だけ!!
とりあえずこのヨシノボリは私の家に避難中。
撮影:新潟県佐渡島(2019年10月)
佐渡島の片野尾に江戸時代の末期に漂着した鯨の顎の骨が供養されており、そのすぐ近くに「くじら塚小公園」というのがある。
公園の看板には看板の後方約30メートルのところに供養塔として骨が建てられていると書いてあるが、供養塔の位置は少しわかりにくく、公園の入口から少し集落側に歩いたところから階段を上がってすぐのところに骨が建っている。
看板の説明ではナガスクジラかザトウクジラのメスと思われ、1860年の12月に漂着したということである。
家に帰って本間義治著の「日本海のクジラたち」という本で復習。
あれ?....漂着した日は1861年の3月19日(旧暦2月9日)で、ナガスクジラと書いてある。
....まあ細かいことはいいとして、それにしてももう150年以上前に雨風さらされる野外に建てられたクジラの顎の骨が今でも残っているというのは凄すぎる!
これはちょっと前に入手した科博のクジラのポスター。
左の上から2番目がナガスクジラ。
佐渡島のスミナガシは幼虫の食樹のアワブキの分布が限られているため、どこにでもいるわけではない。
でもアワブキのある場所を知っていると幼虫を見つけるのは難しくない。
スミナガシの終齢幼虫は背面の淡色部分にスジ状の紋が有るものと無いものの2型が存在する。
これは有紋型
そして無紋型
この写真では分かりにくいかもしれないが、もう少し成長すると淡色部が黄緑に変色し、有紋型の紋がもう少しはっきりしてくるはず。
....で、果たして佐渡での有紋/無紋の比率はどうなっているんだろう。
実は私はだいたいの比率は知っているが、とりあえず研究中のS氏の発表を待つこととしよう。
頭部のドアップ!
これは終齢の1つ前の4齢幼虫
ツマグロヒョウモン(ゲスト出演)
撮影:新潟県佐渡島(2019年9月)
佐渡島で初めてツマグロヒョウモンが記録されたのは1950年代のことである。
以降たびたび記録されていたものの、私が島に越してきてから数年間は私自身が見ることはなかった。
年によっては迷蝶由来で発生することもあったのか、複数採集される年もあったようだが、基本的には偶然見られるような蝶であったようだ。
島に越してしばらくしてからの2013年に初めてこの目で島内で確認してからは毎年のように見るようになった。
といっても2014、2015年は各1回のみである。
ところが2016年以降は毎年のようにこの時期になるとあちこちで見かけるようになった。
といっても島内では越冬できないようで、春に前年の迷蝶由来と思われる発生は確認されない。
つまりこのところ毎年のように島にやってきて、その年のうちは世代を繰り返すが、冬になると幼虫などは死滅してしまうのだろう。
まあでも今後、暖かい年はもしかしたら島内で越冬することもあるかもしれないな.....なんて考えながら、毎年この時期になると南からのお客さんを見守っている。
ゲスト出演のキアゲハ。
同じくゲスト出演....ヒメアカタテハ。
この種も南からのお客さんだが、ツマグロヒョウモンのように拡散するだけでなく渡りをする種なので、秋になるとたぶん南へ戻っていくはず。
撮影:新潟県佐渡島(2019年9月)
ハチそっくりのガ=スカシバ類の擬態は見事としか言いようがない。
日本では「危険な生物などに似せて身を守ること」と「周囲の風景に溶け込むことで身を守ること」をどちらも「擬態」という言葉があてられることが多い。
世界的には前者は「ミミック」、後者は「カモフラージュ」という言葉で使い分けるのが一般的だという。
日本語でもあえて使い分ける場合、後者は「隠ぺい」という言葉があるが、やはり「擬態」という言葉のほうが普通に使われる傾向がある。
スカシバにもいろいろ種類があり、この写真はたぶんセスジスカシバだと思う。
佐渡島内で撮影したものであるが、今のところ佐渡では未記録....ということは初記録?
っていうか昨年採集して専門家に丸投げで送った大量の佐渡産の蛾の中に、確かこいつが入ってたおぼろげな記憶があるようなないような。
ミヤマチャバネセセリの蛹
佐渡の蝶の分布図作成のため、本当はこれを探していた次第!
ウドの花には鈴なりのミドリヒョウモン。
撮影:新潟県佐渡島(2019年9月)
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